歯科衛生士になるためには?必要な資格についてご紹介
現代の歯科医療は予防重視の時代に突入し、歯科衛生士の役割がますます重要になっています。
歯の健康を守るために欠かせない存在である歯科衛生士。そんな歯科衛生士になるには、どんな資格が必要なのでしょうか?
この記事では歯科衛生士に必要な資格、そしてキャリアアップにつながるおすすめの資格まで解説しています。
歯科衛生士を目指す方や、キャリアアップを考えている方はぜひ参考にしてください。
歯科衛生士になるには?
現代の歯科医療は、従来の歯の治療だけでなく歯の病気を予防し、口腔の健康を維持するための予防が大切だと考えられています。この変化に伴い、歯科衛生士の役割はますます重要視されています。
歯科衛生士になるには、高校を卒業した後に専門学校・短期大学または4年制大学で3年以上の専門的な勉強が必要です。これらの学校で、歯の構造や病気、治療法、予防法など、歯科衛生士として必要な幅広い知識と、歯のクリーニングや歯周病の治療といった実践的な技術を学びます。
歯科衛生士に必要な資格は国家資格
専門学校や大学を卒業したら、「歯科衛生士国家試験」を受験する資格が得られます。
歯科衛生士国家試験に合格すると、晴れて歯科衛生士として活躍できるのです。
歯科衛生士国家試験は、年に一度実施される国家試験です。歯科衛生士として必要な知識や技術を問う試験で、合格するためには専門学校や大学でしっかりと勉強する必要があります。
歯科衛生士の資格を取得すれば、専門的な知識と技術を持つ医療従事者として、患者さんの口腔の健康をサポートするやりがいのある仕事に就くことができます。
歯科衛生士におすすめの資格
歯科衛生士になるには国家資格の取得が必須です。では、歯科衛生士は国家資格以外にどんな資格を取得するといいのでしょうか?
必須の資格ではありませんが、歯科衛生士としてのスキルアップを後押しする資格は様々。
ここでは、代表的な資格を6種類ご紹介します。
日本歯周病学会認定歯科衛生士
特定非営利活動法人日本歯周病会が提供する学会認定資格である日本歯周病学会認定歯科衛生士。この資格は、歯周病の予防や治療に関する深い知識と技術を証明するもので、患者さんから高い信頼を得られる歯周病の専門家です。
2021年8月時点で全国の47都道府県で1,242名が取得していて、希少性の高い資格です。
日本歯周病学会認定歯科衛生士の具体的な業務は以下の通り。
・歯周病予防の指導
・歯周病の診断サポート
・歯周病治療支援
・歯周病の研究活動
これらの業務を通じて、歯周病の予防と治療に貢献します。
資格を取得するには、認定歯科衛生士の合格や、5年以上「歯周病学に関連する臨床経験」が必要などの条件があります。
日本口腔インプラント学会認定歯科衛生士
日本口腔インプラント学会認定歯科衛生士は、公益社団法人日本口腔インプラント学会が設けた学会認定資格で、一般にはインプラント専門歯科衛生士と呼ばれています。
インプラント治療は、歯を失った部分に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける高度な治療法。この治療を成功させるためには、歯科医師だけでなく、歯科衛生士の専門的な知識と技術も欠かせません。
この資格は、口腔インプラント治療の介助やそのメンテナンスを通じて、歯科衛生士の専門的な知識と技術を向上させることを目的とした認定制度です。
インプラント治療では、主に術前・術中・術後の患者ケアを担当します。
この資格を取得するには、口腔インプラント専門医または指導医からの推薦を受けるなどの条件があります。
近年、口腔ケアは非常に注目されているのでおすすめの資格です。
日本小児歯科学会認定歯科衛生士
日本小児歯科学会認定歯科衛生士は、子どもの歯の健康を守るために、特別な知識と技術を持った歯科衛生士に与えられる資格です。
子どもの歯は、大人と比べてむし歯になりやすく、歯並びが悪くなるリスクも高いため、専門的なケアが必要です。この資格を持つ歯科衛生士は、子どもの歯の健康を総合的にサポートする小児歯科のスペシャリストです。
日本小児歯科学会認定歯科衛生士の主な業務は以下の通り。
・フッ素塗布やシーラントなどのむし歯予防
・歯の状態の定期的な検診
・歯並びの改善
・歯の磨き方や食生活など保護者への指導
申請するためには、小児歯科学に関する研修と臨床経験が通算5年以上あること、または同等の経験があると認められることなどの条件を満たす必要があります。
小児歯科医院で働く場合にはぜひ取得をおすすめします。
臨床歯科麻酔認定歯科衛生士
臨床歯科麻酔認定歯科衛生士は、歯科治療における麻酔の安全性を高めるために2020年に生まれた新しい資格。歯科衛生士が、歯科医師の指示のもと、患者さんに安心して麻酔を受けてもらえるように、必要な知識と技術を身につけるための資格です。
患者さんが安心して治療を受けられるように、安全に麻酔を行うお手伝いをします。
臨床歯科麻酔認定歯科衛生士の主な業務は以下の通り。
・麻酔の準備
・患者さんへの麻酔の手順・効果・副作用の説明
・麻酔の実施
・術中のモニタリング
・麻酔後のケア
・麻酔に関する安全管理
・麻酔に関する研修や勉強会への参加
申請するためには、歯科衛生士免許を取得してから2年の経過が必要です。
日本成人矯正歯科学会認定矯正歯科衛生士
日本成人矯正歯科学会認定矯正歯科衛生士は、矯正に関する知識や技術を認定する資格。この資格は、矯正を専門に行う歯科医院で働く歯科衛生士に特におすすめです。
資格は2級と1級に分かれており、それぞれ満たす条件が違うので、要チェックです。
2級資格 ・日本の歯科衛生士免許を有すること ・学会の会員である ・学会の認める矯正歯科専門医療機関または大学病院矯正歯科等に、原則として3年以上の継続した矯正歯科臨床の従事があること、または同等の業務経験を有すること ・本学会の学会等に参加していること |
1級資格 ・2級を取得後、少なくとも1回の更新をしていること ・5年間の追加経験を積んでいること ・矯正歯科専門医療機関での指導的実績を担っていること |
ホワイトニングコーディネーター
ホワイトニングコーディネーターは、一般社団法人日本歯科審美学会が認定する歯科衛生士向けの資格。
患者さんに安全で効果的なホワイトニングを提供するために、正しい知識と技術を持った歯科衛生士を育成するために、この資格が作られました。
近年、ホワイトニングは需要が高まっているのでおすすめです。
以上のような資格取得はキャリアアップや患者さんへの貢献に繋がります!
まとめ
国家試験に合格し、歯科衛生士を取得したあとに必要な資格を取ることで就職先の選択肢が広がることが伝わりましたでしょうか?まずは、歯科衛生士を取得するために、専門学校への進学がおすすめです!
専門学校では、実践的な知識と技術を効率よく学べて、即戦力としてのスキルを身につけることができます。さらに、専門の講師からの指導や、現場に近い環境での実習が多く、仲間とのネットワークも築けます。
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