Dental Hygienist歯科衛生士とは

歯科衛生士の仕事

 歯科衛生士の仕事は、歯科医師とともに患者さんのお口の衛生状態を向上させ、健康な状態を維持していけるよう様々な処置を行う専門職です。

口は食物の入り口であり、空気が出入りするところ。また、人とコミュニケーションを取るのに必要な言葉を発する部分でもあります。その口がうまく機能しなかったら……その口が病気だったら……。最近の研究では、口の中の清掃を怠ると全身にさまざまな弊害が現れることがわかってきています。歯科衛生士は口の中だけについて勉強すると勘違いしている方も多いのですが、全身に関わる科目も多く学びます。

 なぜなら「人の健康に関わるスペシャリスト」だからです。歯科衛生士には「口を通して全身の健康を考える」という視点が求められているのです。

歯科衛生士の業務

歯科予防処置 (歯科の2大疾患である虫歯と歯周病を予防する処置)

 歯科衛生士は術者として、人の口の中でいろいろな処置を直接行います。
口の中での行為のため、1〜2mmの範囲での細かい処置が要求され、十分なトレーニングが必要となります。
また、薬物を用いた処置も含まれることから、薬物に対する知識も重要になります。

歯科診療補助 (歯科診療の手助けだけでなく、直接口に触れる行為も含みます)

 器具や材料の準備、患者さんの誘導など、患者さんの口に直接触れない行為は歯科衛生士でなくても差し支えありません。 これらは「歯科診療の介助」と位置付けられ、歯科衛生士の仕事と区別されています。
歯型を採ったり、仮詰めしたりなど、診療の一部分を歯科医師の指示のもと患者さんの口腔内に直接処置を行う業務です。

歯科保健指導 (患者さんを「見る」のではなく「診る」)

 患者さん1人ひとりに合わせた指導内容を組み立てるため、お口の問題を的確に見抜く目が必要とされます。
そのためには歯科医学全般に対する深い知識はもちろん、歯科と全身の関わりについても十分に認識しておく必要があります。
最近では診療室内のみでなく、訪問歯科診療に関連して、咀嚼(噛み砕くこと)・嚥下(飲みこむこと)の訓練・指導や、入れ歯の取り扱いの指導などを行う機会が非常に多くなってきており、その分歯科衛生士には幅広い知識が求められています。
しかし、知識だけでは指導はできません。患者さんが心を開いてくれなければ、口も開いてくれません。
患者さんとの信頼関係を築いていけるようコミュニケーションを上手に取ることや、不快感を与えない身だしなみや思いやりも大切なスキルの一部です。

東邦の歯科衛生士学科

ひとつひとつ確実に。しっかり身につく知識。

 歯科衛生士国家試験の科目は現在27科目。短時間で修得できるものではありません。 そこで本校では、1年次から苦手教科のフォローアップ体制をとり、歯科衛生士として必要な知識を1つひとつ身に付けていけるよう支援しています。 また、3年次での国家試験対策授業では、習熟度別指導を行い、それぞれの学力に応じて指導をしています。

歯科衛生士の業務は、病院、介護現場での活躍も増え、人気のある職種の1つです。
本校も、毎年多数の求人をいただいています。
また、医療職の中では夜勤などがなく、パートでの求人も多いことから、結婚・出産後も再就職しやすく、女性にとって働きやすい職業といえます。

カリキュラム

1年次

前期「早期からの臨床指導」

 一般教養と並行して専門科目を学びます。
基礎実習として患者誘導、診療台の取り扱い、歯科材料の取り扱い、マネキンを使った歯石除去のトレーニングを行います。
今後、さまざまな患者さんと接する上で必要なマナーを学ぶ講座を開講し、早い時期から臨床に目を向けた指導をしていきます。

後期「実践に向けた授業内容」

 授業・実習ともに実践的な内容に変わり、相互実習が多く行われます。
解剖学のまとめとして日本歯科大学・解剖学第一講座のご協力により、人体解剖見学実習を実施し、体の構造についての理解を深めます。

学ぶこと

 授業は一般教養と並行して、専門科目が進行します。
 実習はまず基礎から行います。マネキンを使ってトレーニングを積み、その後クラスメイトや先輩を行う相互実習へ進みます。


2年次

前期「幅広い領域を学習」

 臨床実習に向け、より専門性を増していきます。
医学概論、全身管理、上級救急救命講習、基礎介護技術講習が開講され、社会のニーズに対応できる幅広い領域を学習します。
また後期に行う小学校でのブラッシング指導へ向け、集団への対応についても学びます。

後期「1年間の実習」

 載帽式を経て、約1年間の臨床実習が始まります。
実習先は大学病院(日本歯科大学附属病院・東海大学医学部付属八王子病院)、総合病院(町田市立病院)、飲み込みや発音のリハビリに特化した専門病院(日本歯科大学、口腔リハビリステーション多摩クリニック)、企業(東京実業健康保険組合)、歯科医院(八南歯科医師会の協力医院)など。
 また、情操教育として茶道やフラワーアレンジメントを実施しているのは本校の特徴です。

学ぶこと

 後期から始まる臨地自習に向け、授業・自習は専門性を増します。
 幼稚園や小学校、介護保険センターでの臨地実習を通じて実践力を養います。


3年次

前期「自習+実践力を養う」

 臨床実習に加え保健所・障害者歯科センター・口腔保健センター・特別支援学校などで臨地実習が行われ、実践力を養います。
 さらに保険請求の選択科目は「歯科医療事務検定試験3級」を取得できる内容となっています。
受験校の認可を受けているため、受講から試験までを学内で行うことができます。

後期「即戦力となりうる人材育成」

 臨床実習、臨地実習後も学内実習を並行して行い、卒後の即戦力を目指します。
また、国家試験に向けての勉強が始まりますが、クラスを習熟度により細分化し、少人数での指導を実施しているのは、本校の特徴です。

学ぶこと

 臨床実習後半では、学内実習を並行して行い、卒業後に即戦力として活躍するための実践力を身につけます。
10月からは国家試験合格向け、少人数制の習熟クラス体制で全員合格を目指し、試験対策を行います。

年間スケジュール

卒業生のメッセージ

卒業生メッセージ
「歯科衛生士はやりがいのある仕事です。」

東邦では、先生に様々なサポートをしていただきました。実習中、トラブルがあった時に、担当の先生が実習先まで来て話をきいてくれたことが本当にうれしかったです。
現在私はアシスタント、予防処置業務を中心にしています。子どもの患者さんから「大きくなったら歯医者のお姉さんになる」と言われた時は嬉しかったですね。色々と大変なことがありますが、やりがいある歯科衛生士を続けていきたいです。

東京都立国分寺高等学校出身 三沢町久富歯科クリニック勤務
北原 彩さん (歯科衛生士学科2009年卒業)

卒業生メッセージ
「学校で学んだことはムダな事は一つもなくすべて役立っています。」

東邦で思い出に残るのは、国家試験合格に向けて授業前の朝8時からと放課後の10時まで先生に個別指導していただいたことです。沢山の先生に協力していただき、試験前の不安な気持ちの私に「絶対合格させる!」と一所懸命に指導していただきました。先生には本当に感謝しています。実際に歯科衛生士となり、患者さんからの「あなたの笑顔から元気をもらっている」と言われると、歯科衛生士になって本当に良かったと実感します。

東京都立東村山高等学校出身 エムズ歯科クリニック勤務
高田 麻央さん (歯科衛生士学科2009年卒業)